人を意のまま動かしたいなら「恐怖」を与えることが一番有効

歴史を振るかえると、ナポレオン、アレキサンダー大王、ヒトラーと世界征服を夢見た偉人が何人も思い浮かびます。

人を意のまま動かしたいなら「恐怖」を与えることが一番有効
その中でも最も多くの領土を治めた征服者はチンギス・ハーンで異論はないでしょう。

「ダルカチと60人の蒙古(もうこ)人」という言葉をご存知でしょうか。チンギス・ハーンは占領した地域にダルカチ(総督、知事)を一人と60人の親衛隊しか配置しなかったそうです。100万人を超える大都市を占領した場合も、例外ではありませんでした。一つの占領地域には「ダルカチと60人の蒙古人」だけしか置かなかったのです。

それだけの少人数であれば、反逆が起きればひとたまりもありません。しかし反逆を起こすことなく「ダルカチと60人の蒙古人」だけで支配していたのです。なぜ反逆は起きなかったのか?それは、もしダルカチや蒙古人が一人でも殺されようものなら、その日のうちに何十万という騎馬隊がやってきて、そこに住むすべての生き物を殺戮するからです。それを恐れて反逆するものなど一人もいませんでした。

この話から分かるとおり、人を意のままに動かしたいなら「恐怖」を与えることが非常に有効です。

今の子供は昔の子供より言うことを聞かなくなったといいます。なぜなら今の親は昔の親より怖くないからです。最近は子供を叱れない親も増えていると聞きます。昔に比べて子供に手を出す親は減って、友達のような親子関係を求める家族が増えているのです。

叱られないからときに親を舐めることさえあります。舐められたら、言うことを聞かせられるはずなどありません。

心理学の実験においても、相手に言うことを聞かせたいなら、恐怖を与えるの一番だという結果が出ています。楽しませたり、悲しませたり、優しくするより怖がらせるほうがもっともうまく他人をコントロールできるのです。

すべての場面において、恐怖だけで人を動かそうとすれば、怖がって誰も寄り付かなくなってしまうでしょう。だから恐怖を与えるポイントは絞らなくてはいけませんが、実際にとても効果のある方法です。楽しませたり、優しくしたりしながらバランスよく「恐怖」も与えてみてください。