心理学から見ると「頑張って」より「頑張りすぎないで」が使える

励ましの言葉はときに相手を追い込みます。一般的に、うつ病の人に「頑張って!」という励ましは禁句と言われています。うつ病の原因が「頑張りすぎ」なので、励ますことはプレッシャーになり症状を悪化させる危険性があるからです。

心理学から見ると「頑張って」より「頑張りすぎないで」が使える

うつ病でない人にとっても「頑張って」は相手を追い込む恐れがあります。心理学では、相手の存在や価値を認める行動や語りかけを「ストローク」と呼びます。そして「ストローク」は「条件付き」のものと「無条件」のものに分けられます。

具体的には「条件付きのストローク」は「顔がかわいいから大好きだよ」「男らしい体だからほれたの」といったもの。「無条件のストローク」とは「何があっても君を守る」「顔にほれたんじゃない、お金にほれたんじゃない、あなただからほれたの」といったものです。

そして心理学的には、無条件のストロークのほうが相手の心を満たすといわれています。条件付きのストロークだと、条件が失われたら価値がなくなるように解釈できるからです。当然みなさんも、無条件のほうがいい感じるでしょう。
「頑張って」の言葉も同じことです。「頑張って」は「頑張らないと認められない」と勘ぐることできます。そう解釈すれば「条件付きのストローク」になります。

「頑張って」と同じようなシチュエーションで使え、「無条件のストローク」になる言葉があれば、それを使ってみたいと思いませんか?もちろんあります、それが「頑張りすぎないで」です。

この言葉の裏を解釈すると「あなたは頑張らなくても素敵だよ」と捉えることができます。無条件のストロークです。また「あなたはいつも頑張ってるよ」と相手を認める意味にも取れます。

「頑張って」が相手を追い込む恐れがあるのに対し「頑張りすぎないで」は相手に安心感を与えます。相手のことを本当に気遣うなら「頑張りすぎないで」というべきです。