相手の怒りを鎮めたければ、意識を別のところに向けさせる

相手が怒っているとその理由が気になるものです。そして「なんでそんなに怒っているの?」と尋ねたくなります。

相手の怒りを鎮めたければ、意識を別のところに向けさせる

怒っている人をなだめるなら、怒りの原因が分かったほうが対処しやすいは確かです。しかし怒りすぎて冷静さに欠ける人には、詮索しないほうがいいでしょう。

怒っている人にその理由を尋ねると、自然ときっかけになった出来事を思い起こします。すると、その時の感情もよみがえり、いらだちが再燃するのです。だからどうしても理由が聞きたいなら、相手の熱が冷めるのを待つといいでしょう。その時の光景を思い出しても冷静でいられる位まで、そこには触れないでいるのです。

怒りの理由を詮索せずに相手を落ち着かせたいなら、怒りとは別のことに意識を向かせるのがいい方法です。たとえば、子供をあやすのがうまい母親は経験的にこの方法を上手に使っています。

デパートのおもちゃ売り場で「コレ買って~」と駄々をこねる子供がいます。こんな時、あやし上手な母親なら「どうしてコレが欲しいの~」などと理由を尋ねることはしません。そんなことをすれば、子供の意識はおもちゃによりフォーカスされてどんどん欲しい気持ちが増してきます。

落ち着かせるためには、子供の注意を別のところに向けさせるのです。「ジュースでも飲もっか」「今日何のテレビやる日だけぇ?」と質問します。別のことを考えさせることで、子供の意識はおもちゃから離れていくわけです。

恋人が不機嫌なときも「どうして怒ってるの?」と聞けば、事を荒立てるだけです。こんなときは「コーヒーと紅茶どっちがいい?」などと質問して、関係の無いことに気持ちをフォーカスさせるといいでしょう。

怒りで自分を見失っている人をまともに相手にしてはいけません。感情的な相手ときちんとした話し合いはできないのです。まずは冷静になってもらえるように、意識をうまく誘導しましょう。話し合いは冷静な者同士がするものです。