無茶な要求を断りたいなら、こちらの立場に立って考えてもらう

人と接する仕事をしてると相手から無茶な要求をされることもあるでしょう。

無茶な要求を断りたいなら、こちらの立場に立って考えてもらう
「もっと値引きしろ」「納期を一週間前倒ししろ」「使用済みの商品の返品の応じろ」など常識的、物理的に考えて極めて困難な要求をされたらどうすればいいでしょうか。

聞き入れることができない頼みなら、いかに上手に断るかが重要になります。断固として突っぱねる、冗談のように受け流すなど断る方法はいくつかあります。どれが一番有効かは、自分や相手のキャラクター、そのときの状況によっても変わってきます。いえることは、たくさんの断り方を知っておいてほうが、臨機応変に対応できるということです。今回は無茶な要求を断る手段のひとつとして「こちらの立場に立って考えてもらう」方法をご紹介します。

同情を誘うことで人は説得しやすくなります。相手の心を動かせば考え方を変えることができるのです。つまり無茶な要求には「こちらの立場もお考えください。私の立場ならOK出せますか?」「こちらの身にもなってください。あなたが私ならきっとお断りになるんじゃないですか?」とこちらの気持ちを理解してもらうのです。すると普通は強くは言えなくなります。

アメリカの心理学者が行った実験があります。交渉時に「こちらの立場になって考えてくれ」とお願いすると交渉の成功率はどう変化するかというものです。その結果、「こちらの立場に立って」とお願いしない場合の成功率が26%だったのに対して、お願いした場合は60%になりました。成功率が2倍以上に上昇したことになります。

人は相手の立場の立つと道徳的になれます。要求をするときは自分のことだけしか考えなくなりがちですが、相手の気持ちを意識するようになると社会的な善悪、常識で物事の判断ができるようになるのです。無茶な要求を断るときは、同情を買うのもひとつの作戦だと覚えておきましょう。