共通点が見つかると親近感は一気に高まる

会話のプロフェッショナルがいます。ホストやホステス、私の人生の師匠である「きいろわ」のゆうきさんも類まれな会話力の持ち主です。

共通点が見つかると親近感は一気に高まる

会話がうまい人はいつの間にか相手の心をつかんでいます。そんな人の会話に耳を済ませても、特別面白い会話はしていません。ありふれた内容のものがほとんどです。

でも会話のプロフェッショナルとそうでない人の話し方に決定的な違いがあります。それは会話のプロは共通点を見つけるのうまいということです。

人は、自分と相手に共通点を見つけると一気に親近感が高まります。出身地が同じ、血液型が同じなど、ひとつでも同じものを見つけるともう赤の他人とは思えなくなるのです。

心理学でも共通点と親近感の関係を証明した実験が行われています。

大勢の学生にある人の顔写真とプロフィールを配ります。ある人とは連続殺人犯。その凶悪は犯人の顔と、プロフィール、犯した罪などの情報を伝えます。その後、その犯人についての印象を尋ねます。

するとほとんどの学生が「最悪」「人間とは思えない」「死刑だ」という回答でした。予想通りの反応でしょう。

実はこの実験、犯罪者のプロフィールに一行だけ目隠しがしてあります。そしてその隠されたプロフィールを知った学生からは「最悪だけど、つらい人生だった思う」「ダメなことだけど、チャンスを与えれば更生できるかもしない」と犯罪者を擁護する意見が多く出てきました。

その嘘のプロフィールとは、誕生日です。誕生日を学生一人一人と同じ誕生日に書き換えてあったのです。学生の誕生日が7月20日なら、犯罪者のプロフィールも7月20日に、学生が10月5日生まれなら、犯罪者も10月5日生まれという具合です。小さな共通点を作っただけで学生の心は大きく動いたのです。

この実験からもわかるとおり、人は共通点があるだけで、とたんに親近感を覚えます。合コンやパーティーなどで初対面の人と話を弾ますには、まず共通点を探しましょう。「兄弟は?」「何月生まれ?」など質問を繰り返し、共通点がない場合は適当に話を終わらせて、共通点が見つかったら「あ、一緒だ!」と元気に伝えましょう。これだけで相手は気持ちを開きやすくなります。

会話のプロフェッショナルたちが使っている、簡単だけど効果的な心理術です。