自分で作ったオリジナルな格言、ことわざでもそれなりに説得できる

人は格言やことわざには、深い教訓や知識が含まれているものだという印象を持っています。

自分で作ったオリジナルな格言、ことわざでもそれなりに説得できる
耳にすると「そんなものか」とつい納得させられてしまうのです。格言やことわざは、人の心理を言い当ててるようような、先人の英知が詰まっているような、とても説得力を持った言葉なのです。

だから同じ事を表現する場合も、ありきたりの言葉で伝えるより格言やことわざを使ったほうが相手を上手に説得できるでしょう。どことなく上品で重みのある言葉に聞こえるからです。

しかし人を説得する場面で「自分に都合のいい格言」などなかなか見つかりません。探せばあるかもしれませんが、すぐ思いつく人などまれでしょう。そんなときは自分で勝手にオリジナルの格言やことわざをつくるという方法もあります。

オリジナルな格言やことわざをいかにも先人から語り継がれた言葉のように話してみるのです。「バレちゃうんじゃない?」と心配になる人がいるかもしれませんが、ほぼバレないでしょう。格言やことわざは星の数ほど存在します。自分で作った言葉もそれっぽく言えば、相手は信じるしかないのです。

自前の格言やことわざでも人を十分に説得できます。それを裏付ける心理学実験があります。

10の本当の格言と1つの嘘の格言を被験者に見せました。嘘の格言は「信じすぎると地獄へ落ちてしまう」というもの。これは「強く信じれば天国へいける」という本当の格言をひっくり返したものでした。全部の格言を見せた後「どの格言がどのくらい説得力がありますか?」と訊ねると、嘘の格言も本物の格言と同じくらいの説得力を持っていることが分かりました。

人は格言ぽい、ことわざっぽい雰囲気に弱いのです。言葉にそれらしいムードを漂わせれば信用しやすくなります。都合のいい格言やことわざがとっさに思いつかなければ、それらしく聞こえる自分の言葉を伝えるだけでも説得力は増すのです。

『うちのような小さな事務所じゃ、そんな高い買い物できないよ』
『いや~だからこそですよ。「ない袖も頑張って振ってみろ」って言うじゃないですか』

「ない袖は振れない」という格言をひっくり返した自作の格言でも、十分に効果があります。

もちろん本当の格言やことわざを使いこなせるならそれで十分ですから、説得力を付けたけば格言集などを眺めるといいでしょう。そのさい「反対の意味にしたらどんな言葉で表現できるだろうか?」と考える癖をつければ、自前の言葉を作るセンスを磨くともできます。