人を説得させたいならなるべく丁寧な説明を心がける

人は何かを受け入れるとき、納得できるような理由がないと素直に頷けません。

人を説得させたいならなるべく丁寧な説明を心がける
たとえば取引先から値上げを伝えられたとき「諸般の事情で・・・」と言われても腑に落ちないのです。「原油価格の高騰により・・・」ときちんとした理由を伝えてこそ、理解を得られます。

理由にもならない理由で意見を通そうとする人もいます。子供が「なぜ?」「どうして?」と訊ねたとき答えるのが面倒で「どうしても!」と答える親がいます。子供が相手なら通用するやり方かもしれませんが、大人相手なら雑な対応にそっぽを向かれかねません。

上司の中にはたいした理由もなく「俺がやれと言ったらやれ」と無茶苦茶な命令をする者もいます。確かに口で説明するより行動したほうが理解しやすいケースもあるでしょうが、こんな方法ばかりでは人はついてこないでしょう。

新しい自動車を世間にアピールする際、どんな宣伝文句が心に響くかを調査した実験のケースです。「エンジンが震える」「風を切り裂く」という具体的なイメージの沸くセリフと「エンジンが反応する」「加速する」と抽象的なイメージのセリフを入れた広告では、どちらが商品に好印象を抱くか調べました。その結果、具体的なイメージをかきたてるセリフのほうが圧倒的に好まれたのです。

人を説得させたいならなるべく丁寧な説明を心がける工夫が必要になります。くどくど時間をかけて説明する必要はありませんが、分かりにくい説明より具体的で分かりやすい説明を意識するほど、相手は素直に受け入れてくれるでしょう。