小さなミスを指摘するベストタイミング

部下を注意するときのベストタイミングを考えてみます。

よく言われる、叱るベストタイミングは、ミスに気がついたらすぐです。理由は、叱る側が言いやすく、叱られる側が吸収しやすい。かつ、同じミスを繰り返さないようにするためです。ミスした時点で叱るのがもっともその件について指摘しやすく、叱られる側も「ついさっきの出来事」なので理解しやすくなります。また、その場でミスを注意しないと、注意するまでの間、再び同じミスを繰り返す恐れがあるからです。

叱るにはタイミングが重要

私も、すぐ叱ることは効果的だと思います。しかし、小さなミスをいちいち指摘して「小言のうるさい上司だ」と嫌われたくない上司も多いでしょう。何らかの理由ですぐに叱れない状況だってあります。そこで、すぐに叱れない場合の2番目のベストタイミングを考えてみました。

心理学的に考察すると、小さなミスを叱るには「週末の帰宅間際」がいいでしょう。

叱ると、叱り方によって多少の違いはあれど相手のプライドを傷つけます。不愉快なまま仕事をしなければならないし、上司と顔をあわせるたび重苦しい空気になります。どんな人でも叱られた直後は、できることならぶん殴ってやりたいと思うものです。しかし、時間がたつと冷静になります。落ち着いて自分のミスを反省することもできます。

帰宅間際であれば、不快な気持ちのまま仕事を続ける必要もありません。なおかつ週末であれば、休日を腹立った気持ちを冷却する時間にできます。翌週になれば怒りもおさまって、普段どおりに接するもできます。

命にかかわったり、会社に重大な損失を与えるようなミスはすぐに指摘して、事の重大さを認識させる必要があります。しかし、小さなミスであれば「週末の帰宅間際」も心理学的に見て理にかなったタイミングです。

叱り方の上手い下手は、叱る内容以外に、タイミングも重要なのです。