比喩を使って鮮明にイメージさせると説得できる確率は3倍になる

仕事ができる人は主張するのが得意です。

比喩を使って鮮明にイメージさせると説得できる確率は3倍になる

自分の意に反する意見や申し出は、相手を上手に説得して、仕事がしやすい環境を自分自身で作り上げていきます。

主張を通せるかどうかは、どのように伝えるが大きく影響します。どれだけ理にかなった意見であるかを理解してもらわないと、相手に受けてはもらえません。ある心理学者によると「頭の中に鮮明なイメージを与えることができれば、説得できる確率は3倍になる」そうです。

たとえば会社や所属部署にいるのは、あなたと相性のいい人ばかりではないと思います。「どうもこいつとは気が合わないな」と感じる人も一人や二人いるでしょう。そんな人とはあいさつは交わすでしょうが、とくに深入りはしないはずです。

もし上からの命令で、二人で一緒に仕事をするよう言われたらどうするでしょうか?仕事に取り掛かる前からうまくいかないことが目に見えている相手です。互いに協力し合えず、足を引っ張り合うことになるでしょう。これを避けるには、上司に頼んで「一緒に仕事をすること」を取り下げてもらうしかありません。

しかし「あの人とは合わないので別々にしてください」と言えば大人げありません。「仕事なんだから我慢しろ」と諭されるばかりか、「人間関係もうまく築けない奴」と悪い評価をされかねません。

そこで役立つのが「比喩」です。比喩を使って相手の意見を遠まわしに否定して、自分の主張を鮮明にイメージさせると「なるほど」と思わせることができます。次のような感じです。

「歯車がかみ合ってなければ、機械はうまく動作しません。私と彼は歯車の山がかみ合っていません。一緒に仕事をすればお互いのいいところをつぶしてしまうと思います。別のメンバーでやらせてもらえないでしょうか?」

「私と彼では考え方が違います。目指す方向が違えばスタートを切ってもうまく走り出せません。せめてゴールを共有できる人と組んだほうが、お互いにいい結果につながると思います」

こんな風に説明すれば、あからさまに「この人とは無理」と言うより印象がだいぶ違ってきます。

言ってることは一緒でも表現を変えると、相手に与えるイメージも変わり説得できる確率も変わります。主張しにくいことは想いを直接言葉にするのではなく、比喩で鮮明にイメージさせましょう。意見の否定の仕方も遠まわしになるので、相手は違った意見を受け入れやすくなります。