少しだけ騒がしい部屋のほうが交渉や商談を有利に進められる

騒がしい部屋では集中できません。ワイワイガヤガヤの居酒屋では接待はしても重要な交渉はしないでしょう。

少しだけ騒がしい部屋のほうが交渉や商談を有利に進められる
重要な交渉や商談を行う場合は、会社の応接室やホテルのラウンジ、料亭の個室など物静かな場所を選択すると思います。そのほうが落ち着いて話ができるからです。

しかし逆に、静かな場所では盛り上がれません。周囲が騒いでいれば自分自身が騒ぐことにためらうことはなくても、静か過ぎる場所ではためらってしまいがちです。つい礼儀正しくふるまい、話し方も話す内容も高尚なものになる傾向があります。人は自分がいる空間に応じて、自分自身の行動を適合させるのです。

大事な交渉や商談をする場合でも、相手との人間関係を発展させたいなら少しだけ騒がしい場所を選ぶといいでしょう。静か過ぎる場所では終始堅苦しい話になりがちです。かしこまった話だけでは距離は縮まりません。天気や経済の話だけでは人の心を開くことは不可能なのです。

仲良くなるには、ある程度互いをさらけ出す必要があります。自分のプライベートな話を持ち出そうと思うと、音のある場所のほうがしやすくなります。こちらが心を開けば相手も同じだけ心を開いてくれるので、いい関係を築きたいなら、こういった内容の会話が欠かせません。

また心理学の実験データによると、静かな場所より少し騒がしい場所のほうが人を説得しやすいようです。複数の人を対象に、静かな場所と音のある場所でそれぞれ同じ内容の説得を試みた結果、音のある場所のほうが説得できる確率が高いことが分かりました。周囲が騒がしいと、理論的な思考能力が弱まって冷静な判断ができなくなるためです。

個室で交渉するなら窓のある個室がよさそうです。窓を開け、外の音を取り入れれば、話も弾むし説得も有利になります。静か過ぎる部屋はかえってやりにくいものなのです。